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2025.08.15

外部通信ゼロで知識を活用する生成AI基盤『CHIEMON(知恵門)』をリリース

ワイズビスポーク株式会社(本社:熊本県熊本市)は、オープンソース大規模言語モデル「gpt-oss」を活用した法人向け生成AI基盤『CHIEMON(知恵門)』を正式に提供開始しました。
本サービスは、完全オフライン環境での稼働と、RAG(Retrieval-Augmented Generation)による知識検索機能を標準搭載し、機密性の高い環境でも安心してAIを業務に活用できる点が大きな特長です。


背景:クラウドに依存せず、安全にAIを使いたい

金融・医療・防衛・行政など、情報漏洩が絶対に許されない業界では、クラウド型の生成AIを導入できない課題がありました。一方で、業務効率化や顧客対応力の向上にはAI活用が不可欠です。
『CHIEMON』は、こうした現場のニーズに応えるため、**「外部通信を行わない運用」「社内知識を根拠にした回答」**を一体化した仕組みを最初から備えています。


『CHIEMON』の特長

  1. 完全オフライン運用
    社内サーバーにモデルを設置し、インターネット接続を物理的に遮断。サイバー攻撃や情報漏洩のリスクを根本から排除します。

  2. RAGによる根拠提示型AI
    回答の際に社内文書やナレッジベースを検索し、根拠情報を組み合わせて応答。AIの「幻覚」を抑制し、正確で説明責任を果たせる回答を実現します。

  3. 柔軟なカスタマイズ
    金融・医療・行政など、利用環境に応じて検索対象の知識ベースやAIの挙動を最適化可能。オーダーメイドでの導入に対応します。

  4. 導入から運用まで伴走支援
    要件整理、モデル選定、知識ベース構築から、本番稼働後の継続的なチューニングまで、ワンストップでサポートします。


利用シーン

  • 医療:診療ガイドラインや院内マニュアルを参照し、診断支援や文書作成を安全に実施。

  • 金融:融資審査やコンプライアンス関連の規定を根拠に回答し、審査・監査業務を効率化。

  • 行政:住民からの問い合わせに条例や制度を参照して即時回答。災害時もオフラインで稼働可能。

  • 製造業:技術マニュアルやトラブル対応記録を検索し、現場の作業効率と安全性を向上。


導入プロセス(例)

  1. ヒアリングと要件定義

  2. 社内知識ベースの選定・整理

  3. LLM+RAG環境の構築

  4. 精度検証(PoC)

  5. 本番運用開始・チューニング


まとめ

『CHIEMON(知恵門)』は、「完全オフライン」×「RAGによる知識活用」を標準装備した法人向け生成AI基盤です。
セキュリティと信頼性の両立が求められる現場において、業務効率化と知識活用の新しい形を提供します。

お問い合わせ先
株式会社ワイズビスポーク 広報部
※『CHIEMON』は商標出願中。記載内容はリリース時点のものであり、予告なく変更される場合があります。

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